東海随一のもみじまつりで
地元商人の生き様に触れる週末
足助

三河から信州へ塩を運ぶ中継地として栄えたここ足助(あすけ)は、山あいに突如広がる町並みと、したたかで、祭り好きで、どことなく快楽的な人々の暮らしぶりが、かつての繁栄を忍ばせるまち。
そんな足助のもう一つの顔が、東海随一といわれる紅葉の名所
「香嵐渓(こうらんけい)」。
100年前に先人たちの手で植えられ、受け継がれてきた紅葉の山を見るために、毎年11月の1ヶ月間だけで40万人が訪れる場所になっている。
一年で最大のかきいれどきを迎えたまちで、観光客としてではなく、地元商人の仲間としてひたすら商いをしながら、地域を体感できる旅ができたらどうだろう。
無謀とも思えるこんな企画が、まちを支える商人たちの柔軟な思考をもってすれば、即興的に実現できてしまう。
これもまた足助の魅力と言えるかもしれない。
地元にこだわって住み続ける者、一度町を出てから戻ってきた者、足助を選んで移り住んできた者。
ある意味修羅場のような商人たちの日常と、祭りの高揚感を味わいながら、同じ景色を眺め、彼らの生き様と彼らを惹きつけているこのまちの何かを、ひとときでも感じてもらえる旅になれば。
ホストとなる足助の商人たちは

丸根敬一
江戸後期から続く旅籠
「玉田屋旅館」の主人。
商人仲間からは「けいさん」と慕われ、いつもみんなを楽しませてくれる人。
どうやったら楽しくセンスよくできるのかを考え続け、新しいコトやモノへのアンテナは多方に渡り、知識と話題は永遠に尽きない。
根っこにあるのは足助とお祭りへの愛。
バックミュージックは70年代。

鳥居智子
「ろじうらのカフェ バンバン堂」の女将。
13年前に足助に移り住み、すっかり地元に根付いている「智ちゃん」。
周囲の人を満足させたい想いに溢れ、いつも老若男女に囲まれている。
誰もがやりたくない仕事を、率先して手を付ける働き者で、何よりも努力の人。
彼女の織りなすモノコトヒトを感じてもらいたい。

中山昌平
「村定酒店」の主人。
IT企業をやめて実家の酒屋を継いだ「しょうへいさん」。
地元の酒に精通し、好みの酒を見つける手伝いはお手のもの。足助の物知りとして歴史や観光にも詳しく、次から次へと飛び出す話題が楽しい人。
一緒にいるだけでやる気が出てくる頼もしい存在で、足助で楽しいことがあるときには必ず彼がいる。

大堀恭輔
「三州足助屋敷」の炭焼職人。
都会の喧騒から離れ、足助での暮らしと子育てに人生の舵を切った元エンジニア「大堀くん」。
山里の暮らしを伝える施設「三州足助屋敷」で新たな人生をスタートさせた人。
研究と検査に明け暮れた経験を持ち、炭への情熱と、理論によって裏付けされた炭の話の熱量は相当なもの。
Curator
株式会社足助巴一座
足助の若手・中堅商業者の連合体。パスタカフェ「GIRO」の運営やマルシェをはじめ様々なイベントを開催。もみじまつりでは、毎年新たな店舗や商品を企画して、訪れる人々をもてなしている。
一般社団法人足助まちマネジメント
足助のまちの黒子として、遊休不動産の活用や事業支援などはじめ、まちが必要とする役割を担うために設立された組織。